2018年5月14日

社員視点のIT・AI活用

これからは、AIを搭載したロボットが次々に登場して、定型業務を敢えて人間がやらなくてもいい時代になっていきます。
中小企業に勤める社員はITとAIをどう活用し、どう変わっていくべきでしょうか。

当社では、「設計できる力」を身に着ける必要があると考えています。
今までは社員自身が作業の中に組み込まれていたわけですけれども、今後、こういった作業はロボットがやってくれます。
それでは人間は何をするのかというと、ロボットに作業を定義付ける役割が出てくるのです。
自分がやってきたことを設計して、AIやロボットを駆使し、処理させる力です。

時代が進めば、仕事におけるパソコン利用も無くなるかもしれません。
アウトプットや展開を確認する端末は、もうスマートフォンで事足りてしまいます。
入力が要らなくなるので、キーボードも不要になります。
もっとも、今はキーボードでの入力が主な仕事になっていますよね。
例えば、会計事務所にお勤めの方。
電源を入れて、OSを起動して、プログラムを選んで、紙の伝票を見て、それを借方・貸方に金額を打って、集計して、更新して、閉じて…ということを毎日のようにやっているわけです。
もちろん、当てはまらないものもあるでしょうけど、会計事務所の8割は、こういった仕事をされているのです。
こういった仕事は、全て人間以外の仕組みに置き換えられる時代になってきています。

では、実際にどう置き換えるのかという話になりますよね。
一番わかりやすい例としては、伝票類はスキャナで読み込むことで、データに変換できます
会計事務処理でいうと、出金伝票・銀行の通帳・領収書をもらうことになります。
これだけで、ほぼOKです。
領収書もスキャナで読み込めますし、通帳もリストで見ればよいのです。
インターネットバンキングになってくると、送金や入金が確認できますから、これも取り込めばよいだけです。
支払や交通費の精算なども、交通ICカードを読み取るものがあれば、経路が確認できますので、仕分けだって自動的にできます。
つまり、入力の必要がなくなるので、記帳代行業務が減っていくのです。

販売管理においても、注文伝票の入力すら、不要になりますよね。
倉庫にあるタグをスキャナで全部読み込んでいれば、入出庫の管理ができますから。
スキャナにかざすだけで済んでしまうので、インプット業務が無くなってきます。
1~2年で無くなるという話ではありませんが、もうこの流れがトレンドであることを認識しないといけません。

こういった傾向からも、社員はやはり設計力を持つべきだと思います。
人間は、勤務している間、席を外して休憩したり、雑談したり、実は営業時間の内6割程度しか働いていない、なんてことも間々あるはずです。
1時間ただ座っていた、1時間キーボードを触っていた、本人はこれを仕事だと思っている場合も多いです。
こういった部分はAIとロボットで、悉く圧縮できますから、週休5日制も現実味を帯びてきますね。
要するに、人間がそんなに働かなくてもいいのです。
とはいっても、給料は必要ですよね。
しかも、現状より高い給料をもらいたい場合、その分、価値のある仕事をしなければいけません。
それが、設計力を指すのかもしれません。

当社では、最終的に会社からパソコンが無くなるという予想をしています。
既に、タブレットなどで仕事をされている営業の方がいらっしゃいますよね。
数年前には考えられなかったことです。
正直いいますと、ハードウェアのスペックは、昔と比べ、同じ金額でも10倍以上の性能になってきています。
これからも色々と新しいものが出てくるでしょうから、それをどう使えるかですね。
ソフトウェアに関していいますと、ソフトウェア自体は無くなってくると考えています。
なぜなら、いずれは世の中のあらゆるものがクラウドサービスとして提供されるからです。
「ソフトウェアを売る」という考え方が、「サービスを受ける」という考え方になってきています。
使う側がそういう認識になっているので、ソフトウェアを買うという発想自体が段々少なくなっていって、どうやって使うかということを考えるようになっていきます。
そして、使えるものが増えれば増える程、ハードウェアのあり方も変わってくる気がします。
実際に、iPadなどタブレットを導入して、外出先で見積書の作成や、経費精算をするだけで時短になります。
空いた時間には、違う仕事をする余裕が生まれたり、新たなことを学ぶことができるようになります。
こういうことで生産性は上がってきますよね。

パソコンが要らなくなり、タブレットやスマートフォンへと移り変わっていきますが、こちらについても入力は必要なくなると思います。
音声認識機能によってAIが処理した結果に対し、最後に人間がジャッジすることになると思います。
例えば、「○○の注文ですね、前回の情報通り発注してよいですか?」とAIがジャッジを求めてきます。
その選択を人間がするだけですから、端末はパソコンより簡易なタブレットやスマートフォンさえあればよいということになります。
さらに進むと、定型化されているものであれば、「判断せずに、そのまま進めてもいいな」とか、「これは普段と違う処理のようだから、確認しよう」こういったことをAIが判断できるようになります。

ハードウェアとソフトウェアが変わる要因の一つとして、通信の変化があると思います。
今までは屋内で使っていたもものを外で使う場合、どうしても通信が必要になってきます。
通信に関しても、そろそろ5Gが出てくることになります。
圧倒的なスピード感と圧倒的な情報量を得ることができるのです。

どこにいても仕事ができるという世界が、もうすぐそこまで来ています。
会議一つとっても、その内、各自のスケジュールをロボットが自動調整して、全世界どこでもテレビ会議ができるようになるんじゃないでしょうか。
その会議の内容をテキストデータにして、議事録として関係者へ自動配信することで、人間の仕事が置き換わります。
会議形態の変化が企業へもたらす影響というのは、とても大きいのではないでしょうか。