2018年5月21日

プロフィットセンターとしてのクラウド

社内システムをクラウド化する場合、往々にしてコストセンターかプロフィットセンターか、という分岐点が出てきます。
コストセンターとは、いかに費用を抑えてパフォーマンスを発揮するか、プロフィットセンターとは、いかに利益を発生させるか、という点に責任を負うことを指します。

オンプレミス(サーバーやソフトウェアを社内で管理すること)とクラウドを比較した際、安いという理由で、オンプレミスを選択することがあると思います。
実際には、社内でサーバーを管理するための人件費などを考慮していただくと、クラウドの方が安く済むことも多いですし、様々な面でメリットがあります。
本記事では、そこをお分かりいただくため、オンプレミスとクラウドの違いを、改めて記述いたします。

当社では、クラウドサービスを始めて10年が経ちます。
この10年間、「果たしてクラウドは高いのか?安いのか?」というテーマが常にありました。
お客様からこのことを聞かれたら、当社ではまず、対象となるデータの重要性、そしてそれをどう保全できるか話をさせていただきます。

プログラム、システム、ハードウェア、コンピューターというのは、いくらでも作り直せます。
しかし、お客様と会社、個人同士で交わされた情報や入力された成果物は、作り直すことができません。
オンリーワンなのです。
この情報が、これからIT・AI活用できるとなると、手元で持っているサイズ感ではなくなります。
できることの幅がぐっと広がるのです。
安全に自社の情報を確保し、且つ活用できる形にするためには、クラウド化することが条件になると思います。

コンピューターシステムで一番重要なのは、「データである」ということです。
データが一番重要なのはオンプレミスの時代から変わりませんが、バックアップを取得しなければなりませんし、ハードを変えてもデータの復元ができないから困るということが多々ありました。
クラウド化すれば、対象となるデータがどんどん他のデータと連動して活用できるようになります。
生産性を高め、色々な活用ができるという意味で、クラウドを推奨しているわけです。

でも、現在進行形でシステムを使っている方々からすると、一見金額が安く感じるオンプレミス(現状のまま)でいいや、となることが多いようです。
ただ、前述の通り、オンプレミスは管理するための人件費が発生します。
専属で雇用するとなると、年間の人件費として400万円は必要になりますよね。
ですから、トータルで考えていただくと、人件費の掛からないクラウドの方が、金額も安いのです。

オンプレミスしか無い時代は、企業の規模を問わず、選択肢が他にありませんでした。
それでも、限られた選択肢の中に相当な格差があったはずなんです。
高い金額を投資できる大企業は、手元のデータを安全に保管する術を持っていたのです。
今ではクラウドによってデータの保管・活用をしやすくなりましたから、IT技術において、大企業と遜色ない状況を作ることができます。
ですから、中小企業であればある程、クラウドを使うべきだと思います。
表面上の金額についても、オンプレミスが安くてクラウドが高い現状は、徐々に等しくなって、場合によっては、逆転することもあるかもしれません。
当時、当社が提案するITの範囲は非常に狭いものでした。
例えばファイルサーバーや業務サーバーをオンプレミスで提供していました。
それが今や、様々な仕組みがクラウドサービスで提供されています。
これを使いこなすことができれば、中小企業であっても、大企業に負けないIT武装ができるのです。
変な話ですが、目視が必要な監視システムだって、クラウドサービスを活用していただければ、人が張り付く必要なんて一切なくなります。
ガスの検針もそうですよね。
メーターの数字を発信できるようにしておけば、人間が訪問しなくても、データを取得できるのです。
設備投資の必要もないわけですから、IT面における中小企業と大企業の差は、最早なくなってきています。
お金がかかるとしても、クラウドの場合、コストとして投資するのではなくプロフィットセンターとして投資することになります。

以上の通り、当社において、中小企業にクラウドを勧めるというのは、大きな意味があります。
コストとプロフィットセンターについて興味を持っていただければ、皆さんにクラウドを選択していただけると思います。