2018年5月23日

経営者視点のIT・AI活用

本記事では、「企業の経営者がIT・AI時代にやるべきこと、やってはいけないこと」について記述します。

経営者は様々な局面において、ジャッジを求められる立場にあります。
後悔しないジャッジをするためには、材料となる情報をなるべく速く手に入れたいものですよね。
こういった情報収集の場面においても、AI・ロボットを駆使することにより、時間を大幅に短縮することが可能です。
社長の役員報酬は当然高いわけですから、情報収集だけでなく報告や会議に費やす時間はなるべくカットし、本来やるべきこと、つまり経営に専念すべきなのです。

例えば、コピーでも何でも社員に頼まず、自分でやる社長がいたら「優しい人だ」と思われるかもしれません。
逆に、些細なことでも社員に頼んで自分でやらない社長は「威張っている」なんて思われるかもしれません。
でも、社長が動くことで発生する対価を考えると、社員でもできることなら、本来やるべきではないのです。
そういう意味でも、時短・効率性は重要になってきます。
クラウドやコンピューターを活用して、圧縮しましょう。

経営者でなくとも、会社によっては、部長クラスの方が「ExcelやAccessが好きだから(面白いから)」という理由で、マクロを組んだり自分なりの業務フローを構築している…なんてことがあると思います。
これは、いわゆるコンピューターの間違った活用で、「属人性問題」が発生しているパターンです。
その人がいなくなると、非常に困ることになり、結果的に生産性が下がってしまうのです。
もっと言ってしまうと「パソコンを触っていることが仕事」だと思うようになるのです。
効率性や生産性を上げるための手段に過ぎないのに、細かく覚えていたり、組み立てたりすることを仕事と捉えているケースはよくあります。
趣味と仕事は違いますし、管理職や役員の方には一般社員と違う役割がありますから、「自分がやるべき仕事」に専念することが、生産性を上げる第一歩となるのです。

上述の属人化については、当社もお客様から話を伺うことが多いです。
要は、仕事が可視化されていない状況なわけですよね。
見て分かる状態になっていないのです。
むしろ、中にはわざと隠す人もいるかもしれません。

仕事を可視化すると、今度は「標準化」という次のステップが見えてきます。
担当者じゃなくても、誰でもできることになるわけですね。
さらに、次の段階で自動化に繋がります。
全てはステップバイステップなのです。
最終的には、属人化していた仕事がロボットでもできるものとなり、かつて属人化した仕事をやっていた方の人件費が、あるべき方向に振り分けられるのです。
AI・ロボットが担うようになれば、属人化からは脱却できますね。
ロボットは辞めないですからね(笑)

経営者としては、この辺りの意識を持つとよいのではないかと思います。
そういう意味で、社長にはコンピューターシステムの管理ではなくて、IT・情報技術の知識を学んでもらいたい、意識を持ってもらいたいというのが、当社が提案したい最大のポイントになります。
コンピューター自体は扱えなくてもいいのです。
でも、ITの世の中がどういう風になっていて、どういうことが実現できて、大体どれくらいの金額が必要か、そういうことを把握していてほしいのです。
そこは、経営判断の問題になります。
「当社でも、このシステムを導入して、こういう運用をすることで、もっと生産性が上がるだろう、売上が上がるだろう、良い製品ができるだろう」というような点に気付くために、知っておかなければいけないのです。
コモディティー化されたハードウェアやソフトウェアがある現代では、それを利用する知識やノウハウを持っていることが重要なわけです。

名刺管理も、今はクラウドで管理されている方が多くなりました。
スマートフォンのカメラで撮影すると、文字情報が自動認識されて、収集できる。
使ったことのない方でも、そのくらいの機能は想像できると思いますが、実際は裏で全て関連付けられてくるのです。
「名刺交換をしました。AさんとBさんが知り合いになりましたね。BさんがCさんと名刺交換をすると、自動的にAさんとCさんに接点が生まれます。」という流れを作ってくれるのです。
それ以外にも、例えばその方が転職したり、違う支店に異動した場合、新しい名刺を持ちますよね。
これに伴い、本人が自分の登録を変更すると、自動的にそれまで名刺を渡した方の登録情報も変わるのです。
もはや、名刺管理じゃなくて、ソーシャルネットワークですよね。

あとは、使い方の問題ですね。
昔は案件が発生すると、アナログで「おうおう、うちの知っている社長が行くからよ、よろしく」なんてお付き合いをしていました。
それが今や、若いベンチャーの社長たちは、皆さんSNSで繋がっています。
アプローチの仕方が様変わりしているのです。
若い方は、当たり前のようにSNSの文化があって、人と繋がることに抵抗感がまったくないのです。

ですから、先ほどの名刺のシステムもすんなり受け入れます。
これが発展すると、AIによって「あなたには、こういう社長さんが合うんじゃないか」とか、一歩先の情報が入ってきます。
営業活動の間口が凄く広がってくるのです。
これからは、そういう仕組みも活用していく必要があるのだと思います。